実際、携帯業界ってどうなの?part1
こんにちは、ぽんずです。
携帯料金の維持費を安くするカラクリを語る前に、そもそも携帯業界ってどうなの?という話を、現場で働いている私から簡単にお話させて頂こうと思います。
前回のブログでも記述させていただきましたが、現在も通信業界に籍は置いておりますので、お話できる範囲内で書かせていただきます。御容赦ください。
まず、この業界に携わったことない方、つまりお客様の立場からすると、携帯業界は''華がある、最先端のスマートフォンにいち早く関わる事ができる''こう言った印象を抱くと思います。
実際、そういったイメージを抱いて入社を希望してくる方は一定数いらっしゃいます。
単刀直入に申し上げると、このイメージはすぐに打ち砕かれると思います。
私達が目指すのは、勿論、お客様の為に…というのもありますが、第一は実績です。
お店毎に月の実績が設定されており、それを目標に日々獲得をしていきます。
実績を達成させるのは、何故大切なのか。
実績達成=給料に直結してくるからです。
私達の給料は、契約を1件獲ったからといって、そのまま反映されるわけではありません。
設定された目標に対して、どのぐらい達成できたか、という「達成率」で変動してきます。
なので、1件獲得しても、結局月末時点でその項目が未達成であれば給料には直結してきません。悲しいですね。
ショップ店員は一見、華のあるように見えますが、実は日々実績と戦っているのです。
一昔前に、「抱き合わせ商法」というワードが有名にありましたが、これは携帯不況の中設定された目標に対して獲得していく上での苦肉の策…といったところでしょうか。
私はこの「抱き合わせ商法」は好きではないので、店舗の部下達には指示しておりません。
中には指示している店舗もあるかと思いますが…
こういった販売方法が横行し、クレームが続出した為、携帯業界に対しては厳しい決まりが制定されるまでになりました。
しかし、決まりが制定されたからといって、月毎の目標値が変化することはありません。
現状の携帯業界は、厳しい中での獲得を余儀なくされています。
離職率が増加の一途を辿っているのも、頷けます。
また、ショップ店員の苦悩は実績面だけではありません。
無理難題を押し付けてくる、いわゆるクレーマー処理です。
度が過ぎた方の多さは、地域によって異なりますが、私が在籍している店舗は都内の為、ズバ抜けて多いです。
クレーマーの恐ろしいところは、自身がクレーマーであると自覚していない事です。
なので、当たり前のように無理難題を押し付けてきます。
どんなに理不尽な言い方をされても、相手はお客様なので、あくまでも敬意を持って対応しなければなりません。
こういった方々の対応も業務の一貫なので冷静に処理をしますが、中にはクレーマーに直面し人と話すのが怖くなり、対人恐怖症や精神的にダメージを負って退職してしまう方も少なくありません。
そして、クレーマーの定型文「責任者を出せ」
この台詞が聞こえたら、私が対応を変わり対処します。
最初の頃はクレーム対応の度にダメージを負っていましたが、次第に数をこなす毎に何も感じなくなりました。慣れですね。
長くなりましたが、上記2点が''華があるイメージの携帯業界''を打ち砕く要因ですね。
これらの事を考えると、携帯業界に向いている方は以下の項目に当てはまる方です。
①年功序列よりも実力社会派
②人と話すのは苦でなく、誰とでも打ち解け、懐に入る事ができる
③切り替えが上手くできる方
④メンタル面が強めな方
①は携帯業界の典型ですね。
年齢は一切関係ありません。40代で実力がない者と、20代で実力者であると圧倒的に後者の方が地位は上です。現に、私の部下に40代の方がいらっしゃいますが社内では立場は私が上です。遠慮なく指示も飛ばしますし注意や指導を行います。実力主義の社会です。
②は必ずしもというわけではないです。
現に私はプライベートだと真逆にあたりますが、仕事の時はスイッチが入り、話のペースを自分の物にしています。
③これは意外と重要です。
何か失敗してズルズルと引きずる方がいますが、これは禁物です。
失敗してもどこが問題であったかをしっかりフィードバックし改善策を打ち立て、同じ失敗を繰り返さないように意識して立ち回ればいいのです。余談になりますが、失敗したことをいつまでも悩んでしまう方。それは本人にも問題がありますが上司にも問題があります。事柄についてのフィードバックを一緒に行い、改善策を本人に考えさせ、気持ちを切り替えさせる事が重要です。正しい方向に導くのが指導者です。
④先程記述した通りです。心が弱いとクレーマーや日々追われる実績に押し潰されます。
最後に、タイトルである「実際、携帯業界ってどうなの?」というところです。
簡単にまとめますと以下のようになります。
「華はない!あるのは実績に対してのプレッシャーとクレーマーとの対峙!どうしても携帯業界に携わりたいという意志がない限り、この業界に関わるな!メンタルブレイクするぞ!」
です(笑)
part2では、もっと深堀して各パートごとにお話致します。
続く